「わが社のために東奔西走してきます!」「おう、南船北馬も頼むぞ。徹頭徹尾、切磋琢磨して日進月歩しろよ」やっと部長のマシンガン四文字熟語会話から逃れたぼくは、外回りの準備を整え、電光石火の勢いでエレベーターホールへ。やれやれ、毎日こんな会話をしていたら日本語を喋っているのかどうかもよくわからなくなりそうだ。するとそこへやって来たのは珍魚落雁の受付け嬢・鈴木さん。こんな朝になんたる合縁奇縁!わが社でも1,2を争う眉目秀麗なその佇まいに、とたんにぼくの心臓は安寧秩序を失う。「おはようございます」彼女はにこやかに笑ってあいさつをする。ちょうどそこへエレベーターが到着。ぼくと彼女は二人きりで箱の中へ。ああ、このまま彼女と相思相愛になれたら・・・・って、なんで思考が四文字熟語になっているのだろう?
・合縁奇縁(あいえんきえん):人と人とのめぐりあいや相性などは、すべて不思議な縁のはたらきによるということ。
・東奔西走(とうほんせいそう): 東に西に忙しく駆けずりまわること。
・南船北馬(なんせんほくば) :絶えずあちこち旅をすること。
・徹頭徹尾(てっとうてつび):最初から最後まで。どうしても。
・切磋琢磨(せっさたくま):友人などと互いに励まし合って学問や技芸の向上に努めること。
・日進月歩>(にっしんげっぽ):絶え間なく進歩すること。
・電光石火(でんこうせっか):いなずまや火打石の火のひらめきのように、行動などが非常に素早いようす。
・珍魚落雁(ちんぎょらくがん):美人の容貌のすぐれてあでやかな形容。
・眉目秀麗(びもくしゅうれい):顔かたちがすぐれ、ととのっているさま。
・安寧秩序(あんねいちつじょ):世の中が平穏で秩序と安全が保たれていること。
・相思相愛(そうしそうあい):男女がたがいに愛し合っていること。
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